2009年12月4日金曜日

第5回昭和モダン・シネマと商店街


地元舞台の“寅さん”
 沼津信金本店で上映
 上本通り商店街、ポスター展も

「シネマ通り」としてにぎわった沼津市上本通りの商店街振興会が5日、同市大手町の沼津信用金庫本店で、沼津を舞台にした人気映画「男はつらいよ奮闘編」(1971年作品、91分)を上映する。これに合わせ3日、「寅さんシリーズ」の映画ポスターなどを集めたポスター展が同金庫ストリートギャラリーで始まった。27日まで。
 上本通りは60~70年代に10近い映画館が軒を連ね、同信金本店も映画館跡地に立つ。同商店街はこうした歴史をまちづくりにつなげようと、沼津ゆかりの名画上映会を続けている。
 「奮闘編」は沼津で知り合った少女から、寅さんがプロポーズを受ける作品。シリーズ初期を代表する作品で、沼津駅周辺などでロケが行われた。
 ポスター展では「男はつらいよ」シリーズの18作品のほか、「伊豆の踊子」「七人の侍」など名画10作品のオリジナルポスターを展示した。愛知県の安城市歴史博物館から借り受けた。
 映画会は無料だが入場券が必要。上本通りのカワグチ時計店、沼津信金各支店で扱っている。
 問い合わせはカワグチ時計店〈電055(962)3386〉へ。
(静新平成21年12月4日(金)朝刊)

 まちかど


 ☆沼津市・懐かしの映画ポスター展大手町の沼津信用金庫本店ストリートギャラリーで3日始まった=写真。渥美清主演の「男
はつらいよ」シリーズ18点と「赤ひげ」「七人の侍」など黒澤明監督の名画4点の貴重なオリジナルポスターを展示している。27日まで。沼津信金がある同市上本通りには昭和30~40年代に映画館が並び、最盛期は11館が営業した。往時のにぎわいを振り返り、沼津に映画のロケを誘致する運動にも呼応し、上本通り商店街振興組合が主催している。
(毎日新聞平成21年12月4日朝刊)

 懐かしいねえ、労働者諸君!
 71年公開・沼津舞台の寅さん映画きょう上映


 映画館が軒を連ねていた1960年代の華やぎを取り戻そうと、沼津市の上本通り商店街と沼津信用金庫が企画する名画上映会「昭和モダン・シネマと商店街」が5旦開かれる。今回の上映作品は、71年に公開された寅さんシリーズ第7作「男はつらいよ奮闘篇(へん)」。渥美清さんの寅さんとマドンナ役の少女・榊原るみさんが沼津で出会う作品で、当時の沼津市や市民がスクリーンで躍動している。
 第7作は寅さんが初めてマドンナから好意を打ち明けられた作品として、シリーズ初期を代表する秀作とも評価されている。作品には、当時の国鉄沼津駅や浅間神社、同神社脇の交番など懐かしい風景が満載。ロケを見学していた市民がエキストラとして多数出演したといい、思わぬ「知り合い」に会える可能性もありそうだ。
 上映会は午後1時半から(開場午後1時)、同市大手町5丁目の沼津信金本店4階で。入場無料。上映会に合わせ「男はつらいよ」シリーズ18枚と黒澤明監督の「赤ひげ」や「七人の侍」などのオリジナルポスター計24枚の展示会を、同本店ギャラリーで開催している=写真。27日まで。企画・運営を担当する溝渕俊次・同信金参与(63)は「シネマ記念館や収集家の方からお借りした貴重なものばかり。ぜひご覧になってください」と話している。
(朝日新聞平成21年12月5日(