2014年2月20日木曜日

難しい商店街再生

難しい商店街再生 所有権など複雑化
 郊外の大規模店に客が流れ、全国的に商店街の空き店舗が増え、劣化が著しい。商店街再生の中心的役割を果たすまちづくり会社が破綻した例も珍しくない。
 政府は、中心市街地をこのまま放置すれば、「あと10年で市街地は取り返しがつかない事態に陥る」(経済産業省幹部)と危機感を抱き、アーケード改修、カラー舗装など、さまざまな企画難しい商店街再生へ支援してきたが成功例はあまりない。
 主な理由は、店の所有権が複雑化し活用が困難なことが挙げられる。建物は老朽化し、後継ぎもいない。商店街再生では外観の統一や地産地消の観点も欠かせない。
 豊後高田市では、若者有志や市長がリーダーップを取り昭和という独自テーマで統一した世界をつくったのが成功の鍵となった。店主は客と積極的に会話を楽しみ、そば店では地元産ソバを提供、と無理のないまちづくり観光客増加につながった。さらには企業誘致や子育て、教育に力を入れて定住人口を増やす努力も町のにぎわい創出に大きく寄与している。

《靜新平成26220()朝刊》

2014年2月10日月曜日

西武閉店1年 転換期 商都沼津:靜新囲み記事

西武閉店1年 転換期 商都沼津
 「大市場」百貨店が攻勢
 新館跡地4月衣替え■街づくり模索

 商都沼津のシンボル的存在だった西武沼津店(沼津市大手町)の閉店から1年が経過した。跡地で新たなスタートに向けた準備が進む一方で、県内百貨店は西武なき後の東部地区の顧客を狙って攻勢をかける。地元は中心街の転換期に直面し、今後の街づくりを模索している。
 不動産・商業施設の管理運営をする浜友商事(浜松市)は、跡地の新館を複合商業施設として衣替えし、4月上旬に開店する予定だ。低層階は飲食とアミューズメント関連施設が入る。中高層階については入居テナントの調整を進めている。同社は「新しい沼津の顔にふさわしい施設にしていく」と力を込める。
 本館は所有する伊豆箱根鉄道が3月末に解体工事を終わらせ、今夏から駅前広場と事業用賃貸物件として暫定的にオープンする。杉山正浩取締役上席執行役員営業部長は「にぎわい創出の担い手に加わりたい」と話す。
 西武閉店後、静岡伊勢丹、松坂屋静岡店とも自社のカード会員数を伸ばしている。沼津市内に事務所を常設した静岡伊勢丹は「ショップ出店を視野に、お客さまと継続的に接点が持てる態勢を整える」(担当者)。同市内で各種催事などを通じて認知度向上に努める松坂屋静岡店は「東部が大きな市場であることは確か」として固定客の獲得を図る。
 そごう・西武も市内に外商を置き、中元や歳暮のギフトセンターの開催や特別販売会を実施した。今後もニーズと時節に合わせた商品展開を目指す。
 7月、沼津駅北口に総合コンベンション施設「プラサヴェルデ」が全面開業する。市商店街連盟の芦川勝年会長は「西武のシャッター状態が続かずに新しい形になることはプラス。若者も来る場所にしたい」と意気込む。
 西武閉店後、郊外への大型商業施設建設の動きが表面化した。沼津商工会議所の市川厚会頭は「西武が去った後、中心街の集客力が落ちた」と危機感を口にし、「今後の街づくりを若者も交えて真剣に考えなければならない」と話す。

《靜新平成26210()朝刊》

2014年2月7日金曜日

沼津中心市街地関係の26年度新規事業概観

沼津中心市街地関係の26年度新規事業概観

 ▽商業まちづくり推進(一部新規。17、500千円)=よさこい東海道開催や中心市街地活性化のための事業に対する補助など従前の取り組みに、新たに駅前にぎわいづくり支援事業費補助を加える。旧西武本館跡の活用で一部、公共的な利用も。
 ▽にぎわいづくり企画推進(同。10、600千円)=現行の、にぎわいご当地ユニット活動事業費補助、燦々ぬまづキャンペーン事業費補助などに加え、新たなにぎわい創出と発信事業費補助(現在のオレンジポート、アーツとは別に、例えばダンスユニットなど新たに、公募による二団体への補助)。
 ▽中心市街地再生事業(新規。11、000千円)=都市再生整備計画、中心市街地再生計画の策定。
 国の補助を受けて行ってきた中心市街地活性化基本計画が二十六年度末で終わるのを受け、中心市街地活性化を新たな手法で考えようという市単独事業。
 ▽まちなか居住推進(同。6、500千円)=駅周辺への都心居住促進のための計画策定。
 定住人口拡大に向け、高齢者に住みやすい環境を考える。二十五年度に必要な調査を行ってきており、二十六年度に計画を立てる。
《沼朝平成26年2月7日(金)号記事抜粋

2014年2月6日木曜日

ブケ東海跡地にユニクロ

 ブケ東海跡地にユニクロ
ジーユーと共に 828日オープンを予定
 寿町のブケ東海跡地にユニクロ沼津店・ジーユー沼津店が八月二十八日のオープンを予定。これに向けて、大規模小売店舗立地法に基づく地元説明会が先月二十三日に開かれた。
 説明会には、出店者側から、両社を運営するファーストリテイリングの担当者、リサーチ会社社員、建設関係者、地元から住民約四十人が出席した。
 店舗は、鉄骨造り二階建てで、売り場面積は一階が約一、五四四平万㍍、二階が一、三八〇平方㍍の計約二、九二三平万㍍。リコー通りに面した二カ所に出入り口を設ける。 駐車場収用台数は一七九台、駐輪場は五八台。営業時間は両店共に午前十時から午後八時。建設工事は、今月十五日着工、六月三十日の完成を予定している。
 駐車場の出入り口における安全確保について、繁忙時には交通整理員を配置し、歩行者と自転車通行の安全性に配慮するという。また、夜間における敷地内の歩行者と自転車のための照明を配置する。
 駐車場に入る車と出る車の経路設定では、入り口と出口は共に左折のみで誘導し、北から南進右折して入ろうとする車の防止策として、「右折入庫禁止」を呼び掛ける看板を設置して周知を図る。
 説明後の質疑応答で参加住民から、周囲に設置するフェンスの高さによる防犯上の不安、防犯カメラの設置予定などについて質問や要望があった。

《沼朝平成2626()号》