2011年4月19日火曜日

2011年4月7日木曜日

榊俶博士企画展(第8回代戯館まつり)


 日本精神医学、礎築く
 榊教授の業績紹介 沼津で企画展
 明治時代初期、沼津兵学校付属小学校(代戯館)で学び、後に日本の精神医学の礎を築いた榊俶(さかき・はじめ)の業績を紹介する特別企画展が10日まで、沼津市大手町の沼津信金・ぬましんストリートギャラリーで開かれている。
 企画展では、榊俶が治療を開始した東京癲狂院(てんきょういん)=現在の都立松沢病院=の沿革や、日本の精神医学の歴史などをパネルで紹介した。また榊俶のブロンズ像や著書、明治時代に精神病院で入院患者の拘束に使った手かせ、足かせも展示した。
 1857年(安政4年)、幕臣で後に沼津兵学校教授を務めた榊綽(ゆたか)の長男として生まれた榊俶は、東京帝大医学部を卒業後、ドイツで精神病学を学んだ。帰国後には同大初代精神病学教授になり、患者の権利向上や看護の改善に多大な功績を残し、精神医学の開拓者とも称されている。
 (静新平成23年4月7日朝刊)