2020年5月12日火曜日

ぬましんSG第388回「山内和則洋画展」


山内和則
KazunoriYamauchi洋画展
移ろいゆく時を描く
2020年5.3(日)~5.29(金)
 吹き渡る風が青葉の香りを運び、美しく咲き誇る花々が季節の移り変わりを告げる季節となりました。
 今回ご紹介する洋画家、山内和則画伯は、その心象を描いた風景画で知られる画家です。鮮やかな色彩と陰影によって描かれたパリの街並は、何気ない一瞬の時を切り取ったかの様ですが、麗しく咲く花々や水路の瑞々しい描写は、見るものに香りや音を想起させ、臨場感のある記憶を呼び起こします。
「時間の移ろい」を意識した画題に注力してきたという画伯の作品は、どれもが画伯が実際に見て感じた感動が伝わってくるかのようです。これらの景色が私たちにとっても、どこか懐かしく感じるのは、画伯の潜在的な日本的美意識がそこに投影されているからかもしれません。
 ゆく春を惜しみつつ、来たる夏への期待感に胸を膨らませながら、この一瞬の時の移ろいを感じてください。御来廊お待ち申し上げます。