2011年3月26日土曜日

第8回代戯館まつり



「榊俶と都立松沢病院」
 代戯館まつり特別企画展で紹介
 我が国精神病学の開拓者
 大手町の沼津信用金庫本店、ぬましんストリートギャラリーで代戯館まつり特別企画展「榊俶と都立松沢病院」が開かれている。
 榊俶(さかき・はじめ)は一八五七年、江戸下谷の生まれ。父は幕臣の榊綽(さかき・ゆたか)。維新後、徳川宗家の駿河移封に従い、榊家も駿河に移住。綽は沼津兵学校の教授となり、傲は附属小学校である代戯館の生徒となった。
 傲は後に東京帝国大学医学部を卒業してドイツに留学。帰国後、日本人としては初めてとなる精神医学の講義を行った。後、東京府巣鴨病院の医長となり、医業の傍ら多くの門下生を育てたが、三十九歳で早世。その足跡から、日本における精神病学の開拓者とも呼ばれる。
 都立松沢病院は東京都の精神科の病院。一八七九年に東京府癲狂院(てんきょういん)として設立され、その後、東京府巣鴨病院と改称。移転して東京府松沢病院となった。東京府の都制移行後、都立松沢病院となる。
 企画展では、俶や同病院の沿革を紹介するパネルのほか、俶の胸像や著書が展示されている。また、明治期に精神科病院で使用された、入院者を拘束するための手かせなども並んでおり、道行く人の目を引いている。夜は十時までライ「アップされて鑑賞できる。
(沼朝平成23年3月26日号)

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