きょうからアーケード撤去
上本通り商店街振興組合
上本通り商店街のアーケードが撤去されることになり、きょう一日、作業が開始される。
このアーケードは築四十五年近くが経過し、九月十六日には台風十八号による強風のため、一部で天井が落下し、応急の復旧措置を講じた。この時は幸い、人や物の被害はなかった。
同商店街では、平成十四年から街並み再生などの勉強会を開き、十八年にはアーケード撤去と再生の前例として金沢市における事業を視察するなどしながらアーケードの撤去を決め、市に協力を求めてきた。
昨年は市から指摘を受け、改修、新築、撤去のいずれかの選択を迫られていたが、自前での対応は難しく思いあぐねていたところ、中小企業庁の施策として「商店街まちづくり事業」でアーケード撤去にも補助金が交付されることになり、今年四月に申請。六月初旬に事業採択され、補助金を受けることができるようになった。
これによってアーケードを撤去するとともに、LED街灯三十二基を設ける。三千万円余の事業費のうち、三分の二を国が補助。残りは同商店街振興組合の積み立てなどを充てていく。
工事は今月から十一月にかけて行われ、十二月半ばに引き渡しの予定。
同組合の長谷川徹理事長は「リニューアルに対しては以前から補助はあるが、撤去へは初めて。長年の懸案事項で、これが解決できれば、大きな課題はなくなる。(撤去費用もあり)しばらくは制約を受けるが、(アーケードの心配がなくなれば)自由な商業活動ができるのでは」と話している。
《沼朝平成25年10月1日(火)号》
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