2013年11月21日木曜日

 沼津市商店街連盟 市長に要望書提出

「中心街活性化」継続を
 沼津市商店街連盟 市長に要望書提出

 沼津市東椎路の市街化調整区域への大型商業施設「ららぽーと」の進出計画をめぐり、中心街の衰退が懸念されている問題で、沼津市商店街連盟は20日、2014年度末に第1期が終了する中心市街地活性化基本計画(中活)の継続を求める要望書を、栗原裕康市長に提出した。
 要望書は、芦川勝年会長と中心街の12商店街の代表者の連名。ららぽーとの進出計画は、大規模集客施設の郊外拡散を防ぐ狙いがある中活の基本万針を根底から揺るがすと指摘し、第1期終了後、中心市街地に対する国の支援が受けられなくなるほか、これまでに取り組んでいる活性化事業に多大な影響を及ぼすとしている。
 市は19日の市議会全員協議会で、中活を継続をせず、14年度中に国土交通省の「地方都市リノベーション事業」の採択を受け、中心街の活性化に取り組む方針を示した。
 市役所で要望書を手渡した芦川会長は、郊外に大型商業施設が進出することで、「市全体のイメージが拡散してしまう恐れがあり、交通体系や地域性の問題などもある」と述べた。同席した商店街の代表者も「中心街が急速に衰退し、再生させるのは非常に困難になる」「中活をやめることでまちが失うことを詳しく検証してほしい」などと訴えた。
 栗原市長は「定住人口、交流人口の増加を図るためにも、あくまで中心市街地と郊外の活性化の両立を目指す」と理解を求め、専門学校の誘致などで中心街の振興を図る考えを述べた。
《静新平成25年11月21日(木)朝刊》

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