2020年6月9日火曜日

絹谷浩二版画展ぬましんギャラリー第389回



沼津信金70周年で絹谷孝二版画展
 30日までストリートギャラリー
 第389回ぬましんストリートギャラリーは、沼津信用金庫創立70周年記念事業として、「絹谷孝二版画展-情熱の色彩で描く生命力ー」を30日まで開催している。
 絹谷(きぬたに)氏は1943年生まれ。東京藝術大学卒業。イタリア留学でアフレスコ画を学び、帰国後、歴代最年少で画家の登竜門である「安井賞」を受賞。多彩な技法を駆使したエネルギーに満ちあふれた独自の画風を特徴としている。
 長野冬季オリンピックの公式ポスターの原画制作や渋谷駅に設置されたレリーフなど数多くのパブリックアートを手掛け、色彩豊かで荘厳な富士山の絵は絶大な人気を誇り「富士山の画家」とも言われている。
 これまでに第19回日本芸術大賞、第30回毎日芸術賞、第57回日本芸術院賞ほか多数の受賞歴がある。文化功労章受章、日本芸術院会員、独立美術協会会員、東京藝術大学名誉教授。
 今回展では、アフレスコ画1点と、長野オリンピック公式ポスター「銀嶺の女神」を含む15点の版画作品が出展されているが、そのうちの7点に富士山が描かれている。
 鑑賞していた女性は、絵を見ることが好きで、買い物などで外出した折には同ギャラリーに寄るのを楽しみにしており、毎月欠かさずに見ているという。今回の展示で特に印象に残ったのは、絹谷氏と元巨人軍の長嶋茂雄氏との合作による富士山の絵。「長鳴さんが元気な時に描いたんだな」と、感慨深げに話した。
 夜間はライトアップされて、午後10時まで鑑賞できる。
【沼朝令和2年6月10日(水)号】

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